#9 ベタ稚魚飼育記録(孵化後5ヶ月)
今回は少々問題が発生しましたがそれは後述しますのでまずは経過報告。
経過報告 オス4.5cm、メス3〜3.5cm
全長だけ見ればメスはもう既に親個体と同等の長さになりましたが体高がまだまだ足りず全体的に見ると成魚とは言えないサイズ感です。なんというかスケール感が全く足りて無い感じ。
①オス
安定して過ごして育ってくれてます。ボディラインにまたひとつふくよかさが出てきて、また特にヒレの付け根辺りの太さが出てきた気がする…ようなしないような()
2ヶ月前と見比べると微々たる差だが成長の変化は一応感じ取れる。
②メス&オス水槽
メス水槽の方で少々問題が発生しました。不調をきたす個体がポツポツと出始めてしまい具体的には、穴空き病(ケンカでかじられた可能性もある)、水カビ病、松かさ病、等の症状が急に現れて来ました。前回水槽内で隔離した白いオス個体も落ちてしまいました…(片方の黒オスパーマ個体は健在)
考えられる要因としては水質悪化とそれに伴うストレス増加でしょうか。ここ最近フィルター周りを色々いじってしまっていたので水質が急激に不安定になったのが一番の要因だと思います。また、個体が成長して大きくなった事で稚魚期から行っていた集団飼育の環境が限界を迎えた可能性もあります。なんにせよここ数ヶ月は集団飼育の環境下でも不具合が出ていなかったので慢心してました…
よってこれを機に、個体選別をして過密飼育だった水槽内の生体数を減らしました。ゆくゆくはF1交配もしてみたいと思っていたので良個体のメスも用意しておきたいですし、そろそろメス飼育にも気を配らないといけない時期だったのでしょう。
個体選別が容易だったオスに比べメスは数が多過ぎる事や体色に目立った差が無い事も相まって今まで個体選別を後回しにしてましたが、いくら集団飼育が可能なメスといえどももう少し早い段階で選別をして小頭数飼育をすべきだったと反省してます…
小頭数飼育と言ってもそれでもまだ水槽内に10〜15匹は居ますが、数を減らした影響かひと月足らずで若干メスがふくよかになった気がします。飼育環境が良化したのは言わずもがな、遊泳スペースも増えたので水槽の広さに適応してカラダも大きくなってくれたのでしょう。
・その他
雌雄同体で産まれて来るベタってオスとメスのどちらかに数が偏りがちなので多い方の個体選別って難しいですよね…良個体を残したいと思うとなおさら個体の成長を待って個体選別に時間をかけたくなりますし…
でも個人でブリードを行うと限界があるのでやはり早めに見切りをつけるのが一番重要だと改めて実感しました。
また、ここ1〜2ヶ月の飼育記録で感じていたんですが、改めて考えるとやはり成長率が遅いのではないかと考えてます。(ベタ稚魚飼育経験が浅く比較は出来てないのであくまで推測ですが…)
というのも、ベタの繁殖適齢期間って8〜14ヶ月らしいというのを踏まえると、現在生後5ヶ月が経ちそろそろ成魚のサイズに近づいても良い頃合いだと思うんですが中々大きくならないんですよね。早くてもあと3ヶ月ほどで繁殖できるサイズになるかと言われるとちょっと難しそう…なんというか成魚特有の身体の厚みとか体高がまだまだ足りていないんですよね。(とは言いつつ既に大きめのメス個体で腹が膨れてて抱卵してる疑惑のある個体も居るんですが…)
成長の遅い要因として考えられるのはエサでしょうか。過去記事にも書きましたが、我が家のベタのエサはメダカ用のフレークエサが主で、たまに乾燥アカムシという感じです。上記のエサでもベタを生かすだけであれば問題無くとも『ベタの身体を大きくしたい』となるとやはり足りていない栄養素が出てきているのでしょうか…?
現にベタのファームなどではミジンコ等の生き餌を与えているらしいですし、生き餌または最低でもベタ用の人工飼料を与えた方が明らかに発育に良いというのはそらそうよって感じではあります()
とはいえ、現状まだ発育が止まってしまった訳ではなく1ヶ月単位で成長が見られるので、とりあえずこのまま様子を見てみてあと1〜2ヶ月経っても成長が停滞気味だったらベタ用の人工飼料を検討します。