#5 ベタ稚魚飼育記録(孵化後1.5ヶ月)
全体的に見て♂♀問わず大きい個体で全長2.5㎝前後になりました。(ひと月で約1㎝の成長)また、前回から体色変化は無し。
これくらい育つとオスとメスの判別がほぼ出来るようになり、同時にオスの攻撃性が増して来ました。なので個別飼育をすべく、気に入った体色のオス2匹を抜き出し、オス単独水槽とメス水槽に別けました。(ボックス水槽はオスメス混合のままです)
・お気に入りオス個体①
30㎝キューブ水槽で単独飼育という超絶VIP待遇の子。メスに比べオスは尻ビレが後方にかけて伸びて三角形になっているのが現状見て分かる範囲で最大のオスメスの差異。ヒレ先のレイも伸びてきている。
・お気に入りオス個体②
サテライトで単独飼育の子。この成魚顔負けのフレアリングには攻撃性の高さが伺える…
数いる稚魚の中でもこの個体だけボディのウロコの色付きが独特。ウロコ一つ一つがハッキリしている感じがベタらしくなく、サンマとか光り物の魚みたいに感じて異質。
・メス個体
メスのみの30㎝ワイド水槽。メスはオスと比べると尻ビレがオスほど伸びず平行四辺形のように平ら。オスと思われる個体を抜いた事でケンカが無くなったので平和になった。
・オスメス混合
その他全ての個体がいるボックス水槽。これだけ過密でも落ちる個体は居ない。オスがいるのでケンカしそうだが今のところはオスの攻撃によって傷付いた個体など目立ってはいないので、過密飼育だとベタの攻撃性が落ちるという話しに繋がっているのか。これから本格的にオスが大きくなってみないとまだ判断は出来ないが現状は問題は無さそう。
しかしながら、上記の水槽飼育個体達に比べると成長スピードが全体的に遅い。これはベタに限らず魚は過密過ぎると成長促進が阻害される現象だと思われる。
・稚魚が突然立ち泳ぎになる現象について
ここまで2ヶ月ベタ稚魚の飼育してきて稚魚が突然立ち泳ぎしだすケースが多々あったのだが、その多くが30㎝ワイド水槽で小頭数飼育していたメス個体達が殆どだった。
この要因として考えられるのが、過密では無いオスメス混合の状態で飼育していた事によりオスがメスに攻撃をする頻度が高まり弱いメスにストレスが増えた結果、30㎝水槽の方で立ち泳ぎ個体が多く発現してしまったのではと考察する。
逆に過密飼育のボックス水槽では立ち泳ぎ個体が増加する事も無かった。(数が多いので見落としている可能性はあるが目立って増えてはいない)
総評すると、立ち泳ぎ化を防ぐ一つの方法として、小頭数飼育する場合は稚魚段階でも攻撃性の強いオスと思われる個体は早めに抜き出しておく必要がありそうということ。
立ち泳ぎに関してはストレスの要因が大きいのではと感じさせられた。
・その他
ブラインシュリンプが無くなったのでフレークエサのみの給餌になりました。かねてからベタ稚魚のエサ移行(変更)は心配していましたが、前回記述したように孵化後1ヶ月程度で普通にフレークエサを食べるようになり成長と共に自然とエサ移行ができたので特に何もせずとも心配は無用だと思います。
あくまで現段階の体色についてですが、改めて見てみると特にオス親と同じ体色パターンの子どもがいないことに気付きました。
ベタ稚魚は2ヶ月以降にガラッと体色が変わるパターンが多いのでこれからが特に注目です。
続く